日刊スポーツのニュースサイト、ニッカンスポーツ・コムです。


  1. トップ
  2. ニュース
  3. 写真特集
  4. 日程&結果
  5. 競技一覧
  6. 超人BIG7
  7. 日本代表
  8. 記録
  9. 大会概要
  10. TV番組表
  11. 陸上ハングル

川内、漫画6冊持参で韓国入り/世界陸上

日記を書く

釜山空港に到着し、メディアの取材に答える川内
釜山空港に到着し、メディアの取材に答える川内

<世界陸上>

 【大邱(韓国)8月31日=佐藤隆志】男子マラソンの川内優輝(24=埼玉県庁)が、「漫画のヒーローなりきり作戦」で悲願の8位入賞を目指す。日本代表として韓国入り。注目の市民ランナーは、4日(午前9時スタート)の本番に備え陸上の漫画本を6冊も持参。世界の強敵と渡り合い、栄光を手にするサクセスストーリーを自らの姿に重ね、レースへの闘争心をかきたてる方針だ。

 注目の市民ランナー川内が、「起爆剤」を抱えて釜山空港に降り立った。起爆剤とは、自宅から持参した陸上の長距離漫画だった。「自分で言うのもなんですが、日本有数の中・長距離漫画のコレクターです」。そう言うと、速射砲のような早口で語り始めた。

 川内 世界と戦う日本人を読んでモチベーションを高めようと思いました。長距離ものばかり。世界を相手に戦っている場面のものを選んで6冊持ってきました。漫画の中だと日本人がやたらと強いんで。

 お気に入りは「奈緒子(中原裕、小学館)」「マラソンマン(井上正治、講談社)」「めざせ1等賞(みやたけし、日本漫画学院)」「EKIDEN野郎(高橋雄一郎、白泉社)」「なぎさMe公認(北崎拓、小学館)」。映画にもなった「奈緒子」は、中でも主人公の壱岐雄介が「日本海の疾風(かぜ)」と呼ばれた亡き父の姿を追うようにマラソンの道に入り、高校3年生でアテネ五輪金メダルを獲得するストーリー。野性児で破天荒な主人公に対し、折り目正しい公務員の川内は真逆のキャラだが、高校3年で父を亡くしている自身の姿が重なる。

 前日30日には、朝のジョギングを兼ねて父葦生(あしお)さんの墓に立ち寄った。「『祈っていてくれ』と言いました」。現在男子マラソンは低迷期にあり、日本勢の苦戦は必至。だからこそ「見ている人に夢や希望、勇気を与えたい」と言う。ここは漫画のヒーロー・壱岐雄介になりきって、アテネでなく大邱の街を川内が爆走する。

 [2011年9月1日9時7分 紙面から]







日刊スポーツ購読申し込み 日刊スポーツ映画大賞