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男子50キロ競歩で日本勢大健闘/世界陸上

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 ニッカンスポーツコムの陸上コラム「データマン野口の陸上記録のアレコレ」でおなじみの野口純正さんが、世界選手権大邱大会についてホットな陸上記録アレコレをお届けします。今回は大会8日目です。

【男子50キロ競歩】

 この種目での日本の入賞(6位森岡紘一朗)は、1991年(今村文男7位)、1997年(今村6位)、2005年(山崎勇喜8位)についで4回目で、過去最高順位タイ。3時間46分21秒は世界選手権での日本人最高記録(従来は1997年の今村の3時間50分27秒)。 

 森岡はロンドン五輪の代表に内定。

 谷井孝行9位、荒井広宙10位で出場した3人全員が10位以内に入ったのは過去最高成績。これまで3人出場は1991年、2007年、2009年の3回だったが全員が完歩したのは1991年のみで7位、13位、23位だった。谷井(3時間48分03秒)と荒井(3時間48分40秒=自己新)もこれまでの世界選手権日本人最高記録を上回った。

 この種目での金銀独占(ロシアのバクリンとニジェゴロドフ)は、1987年の東ドイツ、1991年のソ連、2005年のロシアに続いて4回目。ロシアの優勝は2大会連続3回目(2005年、2009年、2011年)。

 今大会でロシアは男女20キロ競歩とあわせて競歩3種目を完全制覇。2009年に続き2大会連続で史上2回目。

 バクリンは2009年ユニバーシアード20キロ競歩の優勝者で、50キロ競歩はヨーロッパ選手権で2006年5位、2010年3位。2009年ヨーロッパカップ4位。2011年ロシア選手権優勝が主な実績。

 2位ニジェゴロドフは3時間34分14秒の世界記録保持者で、2007年4位、2005年5位。五輪では2004年銀、2008年も銅メダルをとっている。

 3位タレントは2008年北京五輪の銀メダルストで同大会では20キロ競歩も銅。

 4位司天峰(中国)はアジア人の過去最高順位。従来は5位(2005年)が最高だった。

 7位パクは韓国にとってこの種目初入賞。これまでの最高順位は2005年の16位だった。今大会で韓国は男子20キロ競歩(6位)に続く2つめの入賞。

 アジア勢が4、6、7、8、9、10位と6人もトップ10に入った。

【女子走り高跳び】

 ブラシッチ(クロアチア)とチチェロワ(ロシア)の今大会決勝前までの対戦成績は、ブラシッチの46勝12敗。2011年はブラシッチの2勝1敗だったが、チチェロワが白星をあげた。

 2007、2009年と、1位ブラシッチ、2位チチェロワと続いたが今回は順位が逆転。この種目での3個のメダルは、ババコワ(ソ連→ウクライナ)の5個についで2位タイで、ベルクイスト(スウェーデン)の3個と並んだ。

 1位と2位が同記録だったのは、1999年、2001年に続いて3回目。

 中国(6位)、アイルランド(6位)、ウズベキスタン(8位)、ナイジェリア(8位)は、この種目で初入賞。

【男子200メートル】

 2連覇したボルト(ジャマイカ)は、2008年北京五輪を含めて世界大会3連勝。

 19秒40(追風0・8メートル)の前半100メートルは9秒98、後半は9秒42(記者席からの手動計時)。

 なお、2008年北京五輪の19秒30(向風0・8メートル)の時は、9秒96と9秒34。2009年世界選手権の19秒19(向風0・3メートル)の時は、9秒92と9秒27だった(上記2大会は、バイオメカニクス測定班のデータ)。

 世界選手権でのこの種目の金2個は、カルビン・スミス(米国)、マイケル・ジョンソン(米国)と並んでトップ。2007年の銀を含む3個のメダルは、フレデリクス(ナミビア)の4個についで2位。同じく3個でスピアーモン(米国)がいる。

 ボルトはこの種目では、2008年6月12日から今回まで決勝レース18連勝の負け知らず。最後に敗れたのは、2007年9月14日のブリュッセルでのレースで、スピアーモン(米国、19秒88)とカーター(米国、20秒04)についで3着(20秒14、追風0・7メートル)だった。

 男女200メートルをジャマイカが制したのは、史上初。他国では米国が3回成し遂げている。

 2位ディックス(米国)の19秒70は、世界選手権における「2位の最高記録」。従来は、2009年の19秒81(エドワード、米国)。すべての競技会を含めて2位の歴代2位。トップは、1996年アトランタ五輪2位のフレデリクス(ナミビア)の19秒68。

 3位ルメートル(フランス)の19秒80は、すべての競技会を含めて「3位の最高記録タイ」。1996年アトランタ五輪3位の、ボルトン(トリニダード・トバゴ)も19秒80。 

 世界選手権での従来の3位の最高は19秒85(2009年)だった。

 ノルウェーの4位(サイディ・ドウレ)は、過去最高順位(従来は、1995年の6位)。

【男子やり投げ】

 1位デツォルド(ドイツ)は、世界選手権初出場。2010年ヨーロッパ選手権の銀メダリスト。この種目でドイツが勝ったのは、1983年の東ドイツのミヒェル以来2人目。この種目は、1997年のコーベット(南アフリカ)を除きすべてヨーロッパの選手が優勝している。

 デツォルドは、世界でも数少ないサウスポー。188センチ、90キロ。コーチは1995年と2003年のこの種目の銅メダリストであるボリス・ヘンリー。

 トルキルドセン(2位、ノルウェー)は、2009年に続いての連覇ならず。2001年が予選落ち、2003年11位、2005年と2007年が連続の銀、2009年金で計4個目のメダル。これは世界選手権のこの種目でのメダル獲得数としては、ゼレズニーの5個についで歴代2位。2004年と2008年の五輪では金を獲得しており、2004年以降の6回の世界大会はすべて金か銀をとっている。

 トルキルドセンの父は100メートル10秒7のスプリンター、母は100メートル障害のノルウェー選手権を制したことがある。

 デツォルドとトルキルドセンの対戦成績(決勝に限る)は、これまでトルキルドセンの11勝1敗だったが、2敗目が世界選手権の舞台となった。なお、デツォルドがこの前に勝ったのは、2010年6月20日のベルゲンでの試合で、83メートル80と82メートル98のきん差の勝負だった。

 3位マルティネス(キューバ)は、2009年の銀に続いて2大会連続のメダル。190センチ、110キロ。

 5位アバン(トルコ)、6位アブラメンコ(ウクライナ)、7位バニスター(オーストラリア)は、それぞれの国にとってこの種目での初入賞。

【女子車いす800メートル】

 2位土田和歌子は、2001年3位、1500mで行われた2007年は5位。

 優勝したロイ(カナダ)は2007年は土田についで6位だった。1995年6位、2003年1500メートル2位。

【男子1500メートル】

 ケニアがこの種目で勝ったのは史上初めて。これまでは2位が3回ある(1991年、1999年、2001年)。

 この種目での同一国の金銀独占(ケニア)は史上初。1997年にスペインが銀、銅だったのがが唯一の複数メダル獲得。

 キプロップは、2008年北京五輪を史上最年少で制している。世界選手権は2007年と2009年と連続4位。191センチの長身。妻のサマリー・チェロッチは、2007年世界ユース選手権の1500メートル優勝者。

 下表の通り、1000メートルメートル過ぎ日本国内のレースよりも遅い展開で、ラスト400メートルは51秒45に上がった。ただし1993年の50秒6、1995年の51秒28よりも遅く、1987年の51秒4、1991年の51秒5とほぼ同じ。ラスト300メートルの38秒68は、1993年の37秒8、1995年の38秒4についで歴代3位のタイム。

【女子1600メートルリレー】

 この種目での米国の優勝は、3大会連続5回目。男女1600メートルリレーを同時に制したのは4回目。すべて米国で1993年、1995年、2007年、そして今回。

 3分18秒09は、世界選手権史上歴代3位。

 ◆アメリカの各走者のスプリット(記者席からの手動計時)。

1走リチャード 49秒51(前半23秒29、後半26秒22。前後半差+2秒93)

2走フェリックス49秒12(前半22秒51、後半26秒61。前後半差+4秒10)

3走ビアード  49秒95(前半22秒64、後半27秒31。前後半差+4秒67)

4走マッコロニー49秒61(前半22秒89、後半26秒72。前後半差+3秒83)

 3位ロシア(3分19秒36)、6位ベラルーシ(3分25秒64)、7位チェコ(3分26秒57)は、世界選手権における各順位の最高記録。従来は、3位が3分20秒04(2007年)、6位が3分26秒27(1997年)、7位が3分27秒05(2007年)だった。

 5位ウクライナは、2005年と並んで過去最高順位タイ。

【女子100メートル障害】

 女子20キロ競歩のカニスキナ(ロシア)を除いて「デーリープログラム表紙の呪縛(じゅばく)」が続いてきたが、この日のピアソン(オーストラリア)は見事にぬぐい去った。

 12秒28(追風1・1メートル)は、大会新記録、オセアニア大陸新記録、世界歴代4位。パフォーマンス世界歴代7位タイ。

 2位(12秒47)との差0秒19は、世界選手権史上最大差。従来は1993年の0秒14差だった。

 オーストラリアがこの種目でメダルをとったのは史上初。従来は、ピアソン自身が2009年に5位になったのが過去最高順位で唯一の入賞だった。

 ピアソンは、2003年世界ユース選手権の優勝者で、ユースのチャンピオンが世界選手権で勝ったのはこの種目では初めて。2004年の世界ジュニア選手権ではフラットの100メートルで3位、100メートル障害は4位。2008年北京五輪は100メートル障害で銀メダル。世界選手権は2007年が100メートルも100メートル障害も準決落ち、2009年が100メートル障害で5位だった。

 スプリントも強く、100メートルのベストは11秒14(2007年)、200メートルは23秒02(2009年)で追い風参考では22秒66(2009年)で走っている。2010年のコモンウェルスゲームズでは100メートルでトップでフィニッシュしたが(11秒28)が、「フライングではないか? 」と他国から抗議があって裁定の結果、失格になったことがある。

 167センチ、60キロの身体は、高さ84・2センチ、インターバル8・5メートルの規格には向いてそう。2010年9月5日から決勝レースで11試合連続負け知らず。予選も含めると17レース連続すべてトップでフィニッシュしている。最後に負けたのは、2010年8月27日のブリュッセルでの試合で、相手はロペス・シュリープ(カナダ)で、12秒54と12秒64(無風)だった 

 2位カルーサーズと3位ハーパー(ともに米国)は、12秒47の同タイム(ともに自己新)だったが、1000分の1秒単位の記録は、12秒463と12秒466で、「着差あり」となった。

 この種目での同一国の複数メダル獲得は史上8回目。米国としては、1993年、2001年に続いて3回目。

 3位と4位の差0秒16は史上最大差。従来は、1991年の0秒15差。

 4位ポーター(英国)はこの種目での母国の過去最高順位。これまでは、1983年の5位が最高だった。

 [2011年9月5日16時24分]







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