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19センチ差で海老原入賞逃す/世界陸上

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 ニッカンスポーツコムの陸上コラム「データマン野口の陸上記録のアレコレ」でおなじみの野口純正さんが、世界陸上で盛り上がる韓国大邱からホットな陸上記録アレコレをお届けします。今回は大会7日目その2です。

【女子やり投げ】

 海老原有希は1投目に投げた59メートル08でずっと8位につけていたが最後の最後に逆転されてトップ8に19センチ及ばず9位。世界選手権ではもちろん日本人最高成績。

 五輪を含めた世界大会では1932年ロサンゼルス大会4位の真保正子、同大会8位の石津光恵、1936年ベルリン大会5位の山本定子、1964年東京大会7位の佐藤弘子に続いて史上5番目の成績。

 優勝したアバクモワ(ロシア)の71メートル99は、世界記録に29センチと迫る歴代2位で大会記録を29センチ更新。この種目でのロシアの優勝は史上初。

 2位シュポタコバ(チェコ)の71メートル58は、世界選手権のみならずすべての試合を含めて「2位の最高記録(従来は70メートル78。2008年北京五輪のアバクモワ)」。

 シュポタコバは、2007年銀、2009年金に続いて3大会連続で3個目のメダル。2003年から2009年にかけて4個のメダルを獲得したネリウス(ドイツ)に続いて2位タイ。他に3個はハッテスター(ノルウェー)とマンヤニ(ギリシャ)がいる。 1位と2位の差41センチは、1991年の10センチ差に続くきん差。

 3位ビルジョン(南アフリカ)の68メートル38もすべての試合を含めて3位の最高記録(従来は67メートル16)。この種目で南アフリカがメダルをとったのは初で、入賞も初めて。

 上述の2、3位を含め、4位も世界選手権での「順位別最高記録」。

 3位と4位の差3メートル14は、史上最大(従来は2005年の2メートル53差)。

 7位のスロベニア(ラテ)はこの種目で初入賞。

【男子走り幅跳び】

 フィリップス(米国)はこの種目での4個の金メダル。1995年から4連勝したペドロソ(キューバ)と並んで史上最多。決勝進出6回もベックフォード(ジャマイカ)と並んで史上最多。

 2位ワット(オーストラリア)は、2009年の銅に続いてのメダル獲得で、この種目でのオーストラリアの過去最高順位。

 3位マクシャ(ジンバブエ)の銅メダルは、ジンバブエにとって男女すべての種目を含めての初メダル。これまでの最高成績は1995年男子400メートル障害と1997年男子1600メートルリレーの6位だった。

 7位(8メートル19)と8位(8メートル17)は、世界選手権における「順位別最高記録」だった。従来は7位が8メートル11(1987年)、8位が8メートル10(1987年)。

 予選では「決勝に残れなかった世界選手権最高記録(8メートル02。グッドウィン=米国)」も出た。

【女子5000メートル】

 チェルイヨット(ケニア)は2連覇。この種目での連勝は1997年と1999年のサボー(ルーマニア)、2003年と2005年のティルネシュ・ディババ(エチオピア)に続き3人目。

 また今回は10000メートルとの二冠で、2005年のティルネシュ・ディババ(エチオピア)に続いて2人目。

 ケニアはキベトが2位で金銀を独占。この種目での同一国の金銀独占は、2005年のエチオピア(4位まで独占)、2009年のケニアに続き3回目。

 3位デファー(エチオピア)は、2005年銀、2007年金、2009年銅に続き4個目のメダル獲得。この種目のメダル獲得数では単独トップ。2位は、3個のチェルイヨット。

 チェルイヨットのラスト400メートルは「58秒68」(タイマーの表示から計算)で、2005年の58秒19、2007年の58秒58、2009年の58秒62に続く。ラスト200メートルは「29秒19」。ラスト100メートルは「14秒8」(記者席からの手動計時)。ラスト1500メートルは4分12秒5、ラスト1000メートルは2分41秒64で世界選手権史上最速、ラスト800メートルは2分05秒7。1500メートルと800メートルは日本選手権で優勝や上位争いができるタイム。

【女子200メートル】

 4連覇を目指したフェリックスと100メートル優勝者ジーターの米国対決に注目が集まったが、勝ったのはブラウン(ジャマイカ)。米国の2人が表紙となった「デーリープログラムの呪縛(じゅばく)(?)」は、この日も生きていたようだ。

 ブラウンは、2007年と2009年はともに銀。五輪では2004年アテネ大会と2008年北京大会を連覇している。この結果、この種目で五輪と世界選手権の両方を制した最初の選手となった。

 米国が銀と銅を獲得したが、この種目での同一国による複数メダルは1995年のロシア(銀と銅)、1999年のジャマイカ(銀と銅)、2005年の米国(金と銀)についで4回目。

 200メートルでの3人の決勝レースでの対戦成績は…、

◆ブラウンvsジーター = キャンベルの1勝1敗

◆ブラウンvsフェリックス = フェリックスの6勝4敗

◆フェリックスvsジーター = フェリックスの2勝2敗

【男子1600メートルリレー】

 米国の優勝は4大会連続7回目。なお、1997年、1999年、2001年もトップでフィニッシュしたものの、のちになってメンバーのドーピング違反が発覚して金メダルをはく奪されたので、実際には米国は計10回、表彰台で金メダルを授与されている。

 米国の各走者のスプリット(記者席からの手動計時)。

◆1走ニクソン 44秒84(前半21秒14、後半23秒70。前後半差+2秒56)

◆2走ジャクソン45秒18(前半21秒12、後半24秒06。前後半差+2秒94)

◆3走テーラー 45秒04(前半21秒47、後半23秒57。前後半差+2秒10)

◆4走メリット 44秒25(前半21秒05、後半23秒20。前後半差+2秒15)

 2位南アフリカは過去最高順位。これまでは、1999年の3位が最高。

 3位ジャマイカは3回目の銅メダル。2位が5回ある。

 4位ロシアも過去最高順位。これまでの最高は5位が3回。

 8位ドイツの3分01秒37は、すべての競技会を含めて「8位の最高記録」。これまでは2008年北京五輪でのジャマイカの3分01秒45。

 優勝記録の2分59秒31は、1983年の3分00秒79(ソ連)以来の低い記録。この結果、各チームが混戦となり、1位と3位の差0秒79および1位と8位の差2秒06は、史上最小となった。

 正式リザルトには1走のトップはベルギー(ジョナサン・ボルレー)の「43秒87」と記載されている。ボルレーの400メートルのフラットレースの自己ベストは44秒74(2011年)。なお、アンカーのケビン・ボルレーは双子の兄弟で8月30日の400メートルではケビンが3位、ジョナサン(ベストは44秒71=2010年)が5位に入賞している。

 男子1600メートルリレーが大会の最終種目でなかったのは初めて。

 [2011年9月4日17時12分]







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