<日本テニス協会広報委員長 八田修孝氏(61)>

 20年東京オリンピック・パラリンピック開催に向けて、日本のテニスの〝聖地〟とも言うべき有明コロシアムおよび有明テニスの森公園が改修中です。同公園は83年に開園し、同コロシアムは87年に完成。すでに30年以上が経過し、日本テニス協会にとっても、念願の大改修となります。

 五輪とパラリンピックが閉幕した後には、新たに常設3000席の屋外コート、8面の室内コートが残ります。室内8面は、弊協会にとっても、一般の愛好家の方にとっても、長年、待ちわびた施設です。降雨の時に、これまでは1面しかないコロシアムの屋根を閉めるしか対策がありませんでした。大会では、室内コートを持つ他の施設に移動するしかなかったのです。

 これで、名実ともに、世界に向けて有明からテニスを発信できるようになります。高校野球の代名詞が甲子園であるように、できれば、国内の全国大会すべてが有明で行われ、〝めざせ有明〟として活用できれば、最高の舞台となるでしょう。また、現在、男子ツアーの楽天オープンを弊協会で主催しており、会場は有明です。施設のクオリティーが上がることで、同大会の格付けを少しでも上げられれば、今以上の世界最高のテニスを有明から披露できるでしょう。

 日本のテニス界は、今、錦織圭、大坂なおみ両選手だけでなく、国枝慎吾、上地結衣の車いすテニス選手らを含め、多くの選手が活躍しています。先のリオデジャネイロ五輪では、錦織選手が銅メダルを獲得。日本テニス界にとって、96年ぶりのメダルとなりました。同パラリンピックでも上地選手が銅メダルで、日本女子初のメダル獲得となりました。

 東京オリンピック・パラリンピックに向けて、弊協会の念願だった中体連への加盟も着々と進んでいます。新生なった有明から、国内外に向けて、日本のテニスをお披露目できる日が近づいています。

(2018年3月28日東京本社版掲載)

【注】年齢、記録などは本紙掲載時。