★国民民主党の崩壊が始まった。党からの離脱が後を絶たない。同党の元環境相・長浜博行(参院)が離党の意向を固めたことが分かった。これで参院の野党第1会派は、国民民主党に代わり立憲民主党になる。野党幹部の中では「支持率の低迷が続けば、年末までに離党者は一層増えるだろう。希望の党結党から1年で、党名や党の政策を変えても国民の支持は得られず、参院選や来るべき衆院選に備えると、国民民主党抜きの野党結集の動きが加速するだろう」という見方が主流だ。

★10日、その苦境に党代表・玉木雄一郎は、立憲民主党や衆院会派「無所属の会」との統一会派結成に意欲を示した。「大きな固まり、強い力で安倍政権に向き合っていくためには、何がベストか。(臨時)国会が始まる前には話し合う機会をぜひ持ってほしい」と呼び掛けたのだ。だが党に期待が寄せられず、固まりに加わろうとすれば、今度は反発が生まれる。

★そこまで言うのなら、吸収とは言わないまでも解党して、個々の議員が立憲民主党へ合流するという選択肢の方が合理的だ。「そんな荒業、玉木のプライドが許さない。そもそも党内を掌握できず、信頼、胆力でも、政治を動かす力が足りない。最近は人の話も聞かない。統一会派で時間稼ぎをしても、立憲の考えは変わらないだろう」(政界関係者)。立憲民主党幹事長・福山哲郎も冷ややかだ。「突然の話で何とも発言しようがない。少し唐突な感じがする」。

★ただ、国民を辞めて立憲に入ってきた議員は、結党の父、枝野幸男に義理はない。「党内民主化にはこのエネルギーが必要」(立憲民主党議員の1人)。沖縄県知事選の結果も野党統一の機運を高める。玉木が党内掌握できるか、各議員が見切りをつけるか。年内までが1つのヤマではないか。(K)※敬称略