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香川の元同僚ゲッツェ史上初途中出場V弾


<W杯:ドイツ1-0アルゼンチン>◇決勝◇13日◇リオデジャネイロ

 ドイツFWマリオ・ゲッツェ(22)が、値千金の決勝弾を決めた。アルゼンチンとの決勝で後半43分から出場。延長後半8分、MFシュルレの左からのパスを胸トラップし、そのまま左足でゴールした。今大会、途中出場選手の得点は過去最多の32点目で、決勝戦でのV弾は史上初。東西ドイツ統一後に生まれた初の代表選手が、統一後初めての優勝へ導いた。

決勝ゴールを決めたFWゲッツェは彼女のブロメルさんにキス(撮影・松本俊)

 「世界に、お前がメッシより上だというのを見せてやれ」。レーウ監督の言葉に背中を押され、ゲッツェがピッチに送り出された。試合を決めたのは延長後半8分。左サイドを上がったシュルレからゴール前へ浮き球のパスが入る。胸トラップで完璧にコントロールし、左ボレーでゴール右に沈めた。「信じられない。あの状況であの時間帯に。言葉に表せない…」。試合終了の笛を聞くと、歓喜の輪の中心で世界一の味をかみしめた。

 176センチとチームでは小柄ながら、卓越した技術は「ドイツ史上最高傑作」とも言われる。24年前に当時の西ドイツをW杯優勝に導いたベッケンバウアー氏は「メッシと同じように本能で動き、素晴らしい技術を持つ。まるで相手がいないかのようにプレーする」と絶賛する。決勝のスーパーゴールは、ゲッツェだから決められた1発だった。

 18歳でA代表デビュー。ドルトムント時代は日本代表FW香川の控えだった時期もあったが、昨季Bミュンヘンに移籍するなど実力は折り紙付き。指揮官は「マリオは特別なことができる。何となく、彼が優勝を決めてくれる予感があった」。1次リーグ第2戦まで先発だったが、その後は控えが続いた。それでも最後に最高の輝きを放った。

 試合後、大会直前に負傷離脱したMFロイスのユニホームを掲げ、仲間からもみくちゃにされた。4大会連続で出場した36歳のクローゼと抱き合いながら言葉をかわし、世代交代を印象づけた。92年生まれの22歳。東西ドイツ統一後に生まれた「ドイツ」の象徴が、統一後初の世界一に導いた。「夢がかなった。ブラジルで起きたことを誇りに思う」。4年後は、新時代の中心選手として戻ってくる。

 ◆マリオ・ゲッツェ 1992年6月3日、ドイツ・メミンゲン生まれ。8歳からドルトムントの下部組織に所属し、09年にトップ昇格。香川とともにプレーした時期もあり、香川の通訳を相手にドリブル練習を繰り返した。昨季、3700万ユーロ(当時約48億円)でBミュンヘンに移籍し、27試合10得点。176センチ、64キロ。

 ▼決勝戦途中出場決勝点 途中出場のドイツFWゲッツェが決勝点を挙げた。W杯の決勝で、途中出場の選手がゴールを決めたのは、86年大会の西ドイツFWフェラー以来史上4人目。過去3人はいずれも同点または追加点で、そのゴールが決勝点となったのは、今回のゲッツェが初めて。























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